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隣人さん、いらっしゃーい

 投稿者:PL  投稿日:2009年10月16日(金)02時55分30秒
返信・引用
  俺の名前は倉本尚(くらもと ひさし)。駅2つ先の大学に通うごく普通の21歳だ。
大学での成績もそこそこ、友人もそれなり、これと言って取得のない平凡な俺にも、合コンが切欠で付き合い始めた同い年の彼女が居た。
彼女の名は詩織。
少し大人しい性格だが、顔もスタイルもドストライクで、俺には凡そ勿体無いぐらいの良い女だ。
詩織もそれなりに俺を愛してくれていたらしく、器用だった彼女は手編みのニット帽をプレゼントしてくれたり、休日には2人分の弁当を作って公園でのんびりデートを楽しんだ事も何度かあった。

そんな詩織にフラれたのはちょうど3日前。付き合いだしてまだ半年しか経ってなかったか…。
まぁそのー…フラれた原因は95%俺が悪いんだが、残りの5%ぐらいは最近隣の部屋に越してきた2人の男のせいでもあったんじゃねえかな…。
奴等が直接俺に何をしたという訳じゃないが、平穏に暮らして来た生活リズムが隣人の移住によってで大きく乱されたのだから、俺は完全なる被害者だ。



暫く空いていた隣の角部屋に、新しい住人が越してくると大家さんから聞かされた日の夕方の事。
―――奴等は突然俺の目の前に現れた。

「今日から隣に越してきた、月足と堤です。どうぞ宜しくお願いします。」

そういって玄関口でいかにも人の良さそうな笑顔で菓子折りを差し出す 月足と名乗る男。その後ろには、多分俺より年下だと思われる 堤と紹介されたデカい男がジーパンのポケットに手を突っ込んだまま鋭い眼光でこちらを見ている。

「こ、こちらこそ宜しくお願い、します…」

堤という男の視線に情けなくもすごみながら、釣られる様に頭を浅く下げて乍菓子折りを受け取る。

「ゴミの出す日とかよく分からないので、またよかったら教えて下さいね?」

性格が滲み出る温厚な声色で頼まれ、それに答えて俺が相槌のあと「それでは失礼します」と丁寧に頭を下げて2人は玄関を出て行く。

見るからに共通性の欠片も無い、妙な組み合わせの2人だったが、格別気にはならなかった。
玄関の扉を閉める際、肩を並べて新居へと戻って行く背中を横目で見送ってから 俺も部屋へと引っ込んだ。


そして…

隣人2人の衝撃的関係を知ったのは、其の日の夜の事だった…。



夜、これといって予定の無かった俺は一人で晩飯を食って風呂に入り、ビール片手にDVDを見終わったあと、友人と旅行中の詩織にメールを送ってからベットに潜った。
酒が入っていたせいか、すぐに瞼は重くなり其のうちすんなりと眠りにおちた。



『…………、…』

深かった眠りが物音の様なそうでない無い様な音を耳で感じて、目の前の視界がゆっくりと開いていくのが分かった。
目の前には居るはずも無い詩織が、あろう事か素っ裸で俺の上に跨がって腰を激しく上下に動かしている。
だが、詩織の重みも、与えられる快感も伝わって来ない事に俺は冷静に夢だと理解するも、胸を大きく揺らしながら虚ろな瞳で見詰められる状況には現実ではないとはいえ、正直興奮していた。

あぁ!ソコッ、もっとグリグリって強く突いてッ!!

…おいおい。
夢の中の詩織は妙に大胆じゃねえの。
それに騎上位なんて恥ずかしいとかいってやってくんなかったくせに。

『あっあぁ!!イイ、すごく気持ち、イ、…ンァ!あぁんっ!チンポおいしいッ、かなたのチンポおいしいッ!!』

―――― へ?今、何っつった?
確実に俺じゃない別の男らしき名前を耳にしたとたん興奮は一気に興醒めした。
俺は夢だと知りつつも、詩織を突き放そうと勢いよく体を起こせば、それと同時に目の前の詩織は消え、場面は薄暗い俺の部屋へと切り替わる。

「何てもん見せてくれんだよ…。ったくお前も反応すんなっつーの」

改めて夢で良かったと胸を撫で下ろしながら、布団を捲りスエットを押し上げる半起ち状態の下半身に呟き落とせば、寝よ、再び横たわりかけて。


『やっ!おかしくなる、あっ!やぁ、ああぁっ!!』

「!!!!?」

夢だったはずの甘い嬌声が確実に耳へと飛び込んできた事で、反射的に飛び起きて室内を忙しなく見回した。
我が耳を疑いながらも、そのリアルな声は否応なしに届いている。それも隣の部屋から。

隣??
いやいや、だって隣は今日越してきたあの男2人組。

…男2人?

………


えぇぇぇえええっ!!!!!!!


衝撃が電撃の如く駆け巡った。
湧いて出そうな絶叫を何とか留めながらも、俺の脳裏には♂記号の丸い部分にもう1つの♂記号が突き抜けている映像が浮かんで弾けた。

ゲイに関しては偏見派で、野郎同士の恋愛なんて断固有り得ねえと思ってし、俺の周りにもそんな奴居なかったから正直今の状況はパニック状態なわけで…。

…つーか、声、デケエよ!安アパートだから声、丸聞こえだっつーの!!

一人テンパッテ複雑な心境でいる俺を尻目に、隣は更にヒートアップしつつあり。
“よがる”というのは正にこの事だろうと頭の片隅で納得していた。


どっちが女役だ?ヤンキーの方は有得ねえから、やっぱ月足さんの方だろ。
確かに月足さんは線が細くて綺麗な顔立ちしてたが、あんな純朴そうな人がこんなエロイ言葉で欲しがるのか…。

いつの間にか俺は壁に耳を立て、隣の部屋で絡み合う2人の姿を筒抜けの嬌声だけで想像していた。

…そして、気付けば其れにあてられた俺の下半身はほぼマックス状態で、スエットの中で窮屈そうに勃起しており。

「はぁ?マジかよ俺。…クソッ!」

節操の無い自分にそう吐き出すと同時に、壁に背中を付けボクサーパンツごとスエットを下ろし、跳ねる勢いで飛び出したペニスを握って扱き始めた。
情けなくも我慢汁さえ滴らしてしる息子は、今の状況に相当興奮しているらしく、力を少し加えただけで腰諸共ビクンビクン跳ねる有様だ。


『あっあっ、イキそう!中に、いっぱい、彼方の、ちょうだい?…あっああん、イクッ!イッちゃう!!あ、あ、ああぁぁーっ!!』

悲鳴にも似た其の声は、今までヤッたどの女よりも、エロビデオでお世話になったどんなAV嬢よりも、やらしく妖艶で興奮を煽り立てられた。

「…ぅっ!!」

隣の声がぱたりと聞こえなくなったと同時に、扱く手の中でペニスがドクリと弾けて熱いものが吹き上がった。





「………何やってんだか」

余韻に浸りながらも、野郎のあえぐ声だけをオカズにイッってしまった己へと自嘲する様に愕然と呟きつつ、テッシュに手を伸ばして温かいザーメンをゆっくりと拭き取って丸めてベット下へと投げ落とす。
大きく息を吐き、芯を失ったペニスを見下ろしては再度息を落とし、壁に後頭部をゴツッと当た後から自然と苦い笑みが浮かんだ。



『……っん、…ぁ、今度は後ろから、ちょうだい?』



 …………


復活、早ッ!!!!!

                                          【続】
 
 

君がいる朝

 投稿者:PL  投稿日:2009年10月 2日(金)09時14分2秒
返信・引用
  朝が来て一筋の光の中に佇んで
ゆっくりと服を纏っていく君を見ていた

「眠ろうよもう少し」 シーツから手を伸ばしても
窘めるような微笑で振り返るだけ

10年20年 これから何があるんだろう
弱さも 強さも 肌を重ね時を重ねて

Every momento
ささやかに永遠は目の前にある
ふとした仕草に 交わす言葉に 隠れている

喧嘩して 彷徨った明け方の雨の冷たさと
晴れた日に並んで寝転んだ芝生の香り

10年 20年 全てがまだ真新しい
あの頃若すぎて気付きもせず暮らしてたけど

Every moment
求めてた輝きは傍らにある  -Everey moment in your life-
In everyday life
何気なく眼差しを向ければそこに -Every life-
過ぎてゆく日々の一つ一つ -We share today-

-We could share now. we could share now forever-
Every moment
密やかに 永遠は目の前にある

-Every moment in your life-
In everyday life
求めてた輝きは傍らにある

-Every life-
君が窓を開け口ずさんでる この朝にも


-Every moment in your life. everyday life-
 

過去

 投稿者:PL  投稿日:2009年 3月11日(水)01時36分28秒
返信・引用
  今でも時々夢に見る・・・・。
この現状が本当は夢なんじゃないかと勘ぐってしまうほど、鮮明に。
見えない出口を探して懸命にもがき続け、それでもどうにもならないことに諦めて手を伸ばすことですらやめていた・・・・、あの頃。

たった一晩の偽りの温もりのために体を開いて生きていた、あの頃。





「お前、綺麗な顔してんな?いくらだ?」
「泊まりでご飯つきなら2本でいいよ。今手っ取り早くヌくだけなら手コキで2千、フェラなら3千。泊まり以外でホンバンはナシ。どうする?」

今にも雨が降り出しそうな夜空を見上げて忌々しそうに舌打ちしたとき、ナイスタイミングで若い男が声を掛けてきた。
見た目は清潔そうだけど、ちょっと乱暴そう?ま、それくらいでいいなら問題ないか。なかなかのイケメン。
「ふぅん。まだガキだろ?んなことやってっと家族が悲しむぞ?」
 まるで品定めでもするかのように、シルバーのリングのじゃらじゃら嵌められた長い指で俺の顎を捕らえくいっと上向けた。
「余計なお世話。家族なんていねぇから問題ねぇの。それより、どうすんのさ?」
 他の連中なら、ここで媚売って科作って客のゴキゲン取るんだろうけど、俺はそこまで成り下がりたくなかった。
 まぁ、既に泥沼ん中に頭まで沈んで、出ようともがきもしなくなってるんだけど。今更なプライドってやつかな。
「OK。じゃあ俺とラブホ行って濃密な夜過ごそうじゃねぇの?」
「商談成立。その前にメシね。俺昨日の夜からなぁんも食ってねぇの」
 腰を下ろしていた古いビルの非常階段からひょい、と飛び降りると、ん~っと一つ伸びをして俺は服についたホコリを払った。
「んだよ、もう俺ヤる気マンマンだって。メシなんて後でたらふく食わせてやっから」
「え~・・・」

 俺の不服そうな声を笑い声でスルーして、その男は俺の右手を引いて、路地の更に置くにあるラブホへと強引に引っ張っていった。



「はっ、んっ・・・、んぅ・・・っ」
 まるで一流ホテルのスゥイートを思わせるような落ち着いた雰囲気のラブホの一室に、くっちゅ、くっちゅ、と濡れた音を立てて男の股間の間で頭を上下させる。
 がっちり仕込まれたテクを駆使して、ドコをどう攻めればきもちいいかを相手の反応をさり気無くうかがいつつ攻め立てる。
「おまっ、ガキだと思ってた、つのに、なんてテクしてやが・・んだ。このエロガキ」
「っは、アンタのココも随分使い込まれてるみたいじゃん?デカいし。サービスし甲斐があるぜ?」
 ちゅぽん、と態と音を立てて一旦口からその黒光りするペニスを引き出せば、ぬるぬるに濡れた手で扱きつつ上目遣いに相手を見やる。
 男は嬉しそうに笑んだ後、俺の頬をさらりと撫でた。俺はその手に甘えるように一旦擦り寄った後、再びペニスを銜えこむ。男はそうやって俺がフェラしてるのを楽しげに目を細めて見ながら、足の指先で既にギンギンに立ち上がった俺の小振りなペニスを弄くりまわす。

「よし、もういいぜ?そろそろお前の孔にご褒美やんよ。ほら、ベッド上がれ」
「・・・ん。」

 俺は銜えていたペニスを離すと、言われるままにベッドに上がり相手に尻を突き出した。男はその向けられた尻に噛み付かんばかりの勢いで圧し掛かってきて顔を埋め、ぺちゃぺちゃとまるで犬が水を呑むような仕草で俺の穴を嘗め回した。
「はぁん、やっ、も、そこ、ばっか・・・っ、早く、そのぶっといのブチこめよっ!」
 うずうずと疼く体の熱が臨界点に達しそうな位、欲しくて欲しくて仕方が無かった。ガンガンに攻められている間は、何もかもを忘れて快感だけを追いかけられる・・・。
「っくしょ、エロいケツゆらゆらさせやがって!」
 男がそう罵るように俺に言葉を投げた瞬間、ずぐずぐに解れたそこに一気にペニスが入り込んできた。毎晩誰かに抱かれる体は難なくそれを受け入れて、ゆっくりと蠢きながら飲み込んでいく。
「あぁぁぁ!!」
「っく!な、んだ、コイツん中・・・っ、すげぇ、イイ・・・っ!」
 きゅん、と背中を撓らせればずぐぐっと奥深くまでペニスが俺の穢れた体を貫いてくれる。ゆさゆさと腰を揺らせばごりごりと中を擦ってくれる。

 そうなってしまえば、後は真っ白で何も分からなくなって・・・・・。ただ、キモチイイという感覚だけが俺を支配してくれる。

「んぅ、もっと、ねぇ、もっとぉ・・・・!」
 途中ダラダラとたらされたローションが、ぐっちゅぐっちゅと淫猥な音を部屋中に響かせ、俺たちが貪りあう肌の音と相まって耳からも犯されているような感覚に陥る。
「もっと?だろうな。お前のエロ孔、ゴム越しでもすげぇ締め付けだぜ・・・っ。オラ、オラァ!!」
 背後から俺の腰を掴んで、大きくて早いストライドで腰を打ち付けてくる。

 もう、何度射精したのか分からない・・・・。

 一つ、突き上げられるごとに、ぴゅくぴゅくと精液が零れていく。

 喘ぎすぎて声がかすれていく・・・。

 背中で男が呻く声が聞こえた後、背中に暖かな重みを感じたまま、俺は射精する事無くイッた後、ぱったりとベッドに沈んで意識を飛ばした。



「ん?んっ、んぅ・・・あぁん・・・・・っ」
「お?目が覚めたらシマリよくなった。ほら、しっかり起きろ」
 僅かな時間失神していた俺を、男は今度は仰向けにして、両足を大きく広げてパンッ、パンッ、と腰を打ち付けていた。
「はっ、はぁっ、お前、ヤベェよ、俺、何度でもイケそ・・・」
 満足げにそんな事を言いつつ、大きく腰を揺すっている男をぼんやりとした意識で見上げる。ゆさゆさと揺れる自分のつま先が、まるで他人のものの様に見えた。
「マジ、お前なんでこんなエロい体してんだよ?俺ハマっちまいそ・・・」
「ふ・・・っんんぅ、んぅん・・・」
 問いかけに応える余裕はなかった。一突きされるごとに突き抜けていく快感に、体中が総毛立つ。それに合わせて中も蠢いているようで、男が小さく呻いている。

「く~。やっぱナマは違うぜ。サイッコー」
「・・・え?ちょ、アンタなにや・・・・っ、あっ、あぁぁ!!」
 ナマという言葉に虚ろになりかけていた俺の意識が一気に引き戻される。確かにさっきよりも俺の中で行き来しているカリの引っかかりが違う・・・!
「うっせ、気ぃ失うお前がワリィの。たっぷり堪能させてもらうぜ?」
 俄かに暴れた俺の両足首を強く掴んで、男は前立腺を目掛け集中砲火を始めた。
「あ、あぁ!!!ああっ、はっ、はぁうんっ!!も、ヤメ、そこ、だめ・・・ぇ・・・っ!」
 ずっちゅずっちゅと濡れた音は拍車をかけて激しくなっていく。もう、イッたのかイッってないのか分からないほど前立腺を何度も叩かれて、俺は溢れる涎もそのままにただ揺すられ続けるだけだった。
「っ、そろそろ、イくぜ?中にたっぷり出してやっからな?カワイコチャン」
「やっ、やだ、やめて・・・、中は・・・、あ、あぁ・・・・・」
 がっつがっつと腰を打ちつけ中を穿っていた相手が、拒絶の言葉を弱々しく吐いている最中にびたっと腰を密着させて動きを止めた。
 途端に奥へと広がる熱の波。
「あ~、まだ、出てる。女なら確実に孕みそうなくらい、濃いぞ~。こりゃ。ダイジョブ、俺病気なんてもってねぇからさ」
 にやり、と征服した喜びに口端を歪ませている男の顔が、自然と溢れ出した涙で滲んで見えなくなった。

「も、すきにすれば・・・・・?」

 両足を開放されベッドに四肢を投げ出した状態でもうどうでもよくなって俺がかすれた声で呟いた言葉を、もちろんまだ繋がったままの男が聞き逃すわけが無く。
「お?マジでぇ?じゃあ、お前あと1日俺の貸切ね?もちろんその分カネが払うから」

 トンでもない男の言葉に、俺は無意識に頷いていたらしい。直後、また、男の突き上げは緩やかに再開された。





暗い部屋の中、ゆっくりと目を開ける。
リアルな夢は感触までも鮮明に思い出させてくれて、俺はベッドサイドにある小さなランプの明かりに照らされた彼方の顔を見た。
穏やかな表情で眠っている。
腕に俺をしっかりと抱いて。

でも、俺は、吐き気を感じるほどの過去の悪夢に苛まれ、この腕の中にいちゃいけない気がしてそっとその腕から逃げ出し、足元に投げ出されていた薄いシーツを身に纏い部屋を後にした。

穢れすぎているこの体。
自分でも分からないほどの男に抱かれてきたこの体。

もし、過去の自分を見たら、きっと彼方は軽蔑するだろう。

今の幸せが、恐ろしい。
また、一人になるときが来るかもしれないと思うと、恐ろしくて堪らない。

俺は、足元から崩れ落ちそうな感覚にその場に蹲り、じっと声を殺し泣いた。

変える事の出来ない、過去の影に怯えながら。
 

逆転

 投稿者:PL  投稿日:2008年11月 6日(木)22時33分8秒
返信・引用
  夜中にふと目が覚めた。
そして、うっすらと間接照明の明かりで浮かび上がる部屋の天井を見上げる。
腕の中には、穏やかな寝息を立てている・・・・・・・秀人。

そこで気が付いた。

俺は何時からこうやって眠るようになった?
以前は自分が秀人の逞しい腕の中にすっぽりと収まって眠っていた。

今はどうだ。

成長期、というヤツなのか、すくすく成長した俺は、今では秀人の身長を追い抜いてしまった。
ひょろひょろだった体も、仕事のお陰であちこちきっちり筋肉ついちゃって。

気が付いたらこうして眠るのが当たり前になってた。

俺が成長期で体のあちこちの骨が軋むように痛んでいた頃から、秀人は俺の体を抱かなくなって。あ、いや、Hなことをしてなかったわけじゃなく。
お互いに口だけで終わったりとか、擦りあって終わりとか。
それで満足してた。

そうこうしていたら俺の体がこんなにデカくなっちまって。秀人とさほど変わらない体格になって。
いつだったかしみじみと「お前、大きくなったなぁ」って、秀人が笑ってたっけ。

それで。

体が痛まなくなったのと同時の俺の成長期は完了したようで。
最近はこうして秀人を腕の中に抱き込んで寝たり、背後から抱きしめて寝たりすることが当たり前の様になっていた。

秀人の方もそれに何の違和感も感じていないらしく。

そんなことを考えつつ、薄ぼんやりとした明かりに浮かび上がる、年齢の割に若くて、丹精な顔立ちをじっと見つめた。
穏やかな顔で眠って居るその顔をじっと見つめていると、不思議な感覚が沸き起こってくる。
今まではただただ、傍に居たいという思いだけだった。でも、最近は・・・。

保護欲っての?守られてばっかじゃなく、守ってやりたいって。
秀人の後ろじゃなく、隣に並びたいって。

そう思うようになった。

一緒に暮らし始めて一体何年たったのかもはっきり判らない位に一緒の時間を過ごして。
ドンドン変化していく俺を見つめる秀人は何も変わらなくて。
ただ、俺が大きくなっていくにつれて感情の変化が出てきた事は、うん。否定はしない。

だって、今、こうしてすやすや眠ってる秀人を見てると、ムショウに襲いたくてムラムラしてくるんだからさ。

仕事場での秀人のかっこよさやら迫力やらは出会った頃から何も変わらない。寧ろ、年齢重ねるごとに意図せず発せられる迫力ってのも出てきた。
でも、だ。

家に帰ってくるとどうだ。

へろっと笑ったり、テレビ見てる俺の膝の上に頭のっけてビール飲んでたかと思うと、いつの間にか無邪気な寝顔さらしてたり。
隣で普通に寝てると、夜中に寝ぼけて俺の胸元に擦り寄ってきたり。

そうだ。

仕事場での秀人と、俺の前だけでの秀人とのギャップがありすぎるんだ。

それを一つ見つけるたびに俺はドキドキしちまう。

それに、俺が大人んなったってことなんだろうか。
誰よりも大事なこの人を守りたい、自分の傍でずっと笑っていて欲しい。
そう、常に思うようになったんだ。

そんな事を考えながらじっと秀人の寝顔を見つめていたら、不意に切れ長のきりりとした目を縁取る睫が震えてうっすらと目が開いた。

「どした?眠れないのか?」
「あ、いや、そうじゃねぇよ。秀人の寝顔みてたら、なぁんか幸せで」

 心配そうに、でも、半分寝ぼけたような口調でそう尋ねられて、俺はすぐに笑みつつ否定した。半分開いた瞼に口付けながら。
すると。だ。

「なんか、お前、最近男らしくなったなぁ」

 ふふっと微笑みながら秀人がそんな事言うから。

「あぁ。最近俺、秀人のこと抱きたくてしかたねぇんだ」

 俺もくすくす笑いながら小さな口付けを沢山贈りつつ、冗談半分にさらっとそう告げてみた。
すると、だ。

一瞬驚いたように目を丸くした秀人の表情が、一気に柔らかく、穏やかに笑ったんだ。
俺は、その笑顔に見惚れてぽかん、とした表情をしたまま何も言えなくて。

「そうだろうと思った。いいぜ?俺、お前になら抱かれたい」

「・・・・え?」

くすくす笑いながら俺の顔をその大きな手で優しく包み込んで、秀人ははっきりそう言った後そっと俺の唇に口付けてくれた。

「俺もそろそろだろうなぁ、と思ってた。お前、俺がジジィんなっても一緒にいてくれるだろ?今のうちにお前にやれるモンは何でもやるよ。」

明らかな年齢差は最近顕著になってきたように俺も感じてた。
自分の体が大きく、男になっていくのに比例するように。

「ッたりまえだろ?俺は、秀人の傍にずっといる。誰がなんと言っても、俺は秀人の傍にいる」

相変わらず言葉を知らない俺の拙い言葉に、秀人は心底嬉しそうに微笑んで。何度も頷いて。

「おいで。お前はもう、俺に守られるだけじゃないだろ?これからは、俺の事守ってくれよ?」

両手を広げ、俺の体をすっぽりと抱きしめながら、耳元に響く低い声。俺はそれだけで背筋をぞくぞくと駆け上がっていく快感に抗わずに身を任せ、ぎゅっとその体を抱きしめた。

「任せとけ」

短くそう言い放つと、そのまま秀人の体をベッドに押し倒す。
ぼんやりとした室内灯に照らし出される秀人の笑顔が、酷く妖艶で俺はさらに煽られて噛み付くようにうっすらと微笑を浮かべたその唇に口付けた。

「ん・・・っ、は・・・っ」

そのままシャツに手を滑り込ませれば、暖かく滑らかな肌を堪能しつつ、きっちりと割れた腹筋の筋を指先でなぞりながら、逞しく盛り上がった胸板を撫でる。
その頂にある突起はゆるりと円を描くように指先で押し捏ねただけでつん、と硬さを持って膨らんだ。

「は、ぁ・・・っ、く・・・」

口付けの合間に聞こえる秀人のくぐもったような声がたまらない。
俺はとうとう堪えきれなくなって自分の服を一気に脱ぎ捨てると、秀人の服もむしりとってお互いに素肌を曝け出す姿になり、ぴったりと体を重ねた。
皮膚越しに感じるトクトクと早鐘を打つ心音が、秀人も緊張してるんだ、と判らせてくれる。
でも、見つめるその表情は、全てを受け入れ微笑んでくれる、器の大きな、男の顔だった。

「秀人・・・・・っ」

俺は上手く言葉を発する事出来ないで、ただただ名前を呼ぶだけしか出来ず、そうやって名前を呼ぶたびに、優しく俺の髪やほほを撫でてくれる。

俺の下で、俺の愛撫一つ一つひ小さく体を振るわせつつも、優しく俺を見つめてくれる。
俺が抱いてるはずなのに、やっぱり俺は秀人に包まれてると、そう思った。
この温もりが傍にあるだけで嬉しくて、幸せで。
それが自分だけに向けられていると思う優越感はハンパなくて。

この人の全てを自分のものにしたいと切望した。

「・・・っく・・・・!」

秀人に手ほどきしてもらいつつ、きつく窄まった後孔を指で十分に解した後、秀人の長い両足を抱えてゆっくりと腰を進めた。
今まで秀人が俺にしてくれたように、傷つけないように、優しく、ゆっくりと。
それでもやっぱり最初の痛みはどうにもならないようで、小さく声を噛み殺した秀人が、顔を背けて痛みに耐えているその項にうっすらと浮かんだ汗が、俺を酷く煽った。

「秀人ぉ、痛い?ごめん・・・・」

ドクドクと血流を満たして痛いほどに張り詰めたペニスが、ゆっくりと秀人の中に入っていく感触を感じつつ、その濡れたうなじにむしゃぶりつく。やんわりと噛みぺろりと舌を這わせたら、ひくひくと中が痙攣するように収縮して。

ローションで十分に濡れそぼったそこは、カリを飲みこめばあとはラクに侵入を許してくれた。

「は、は・・・・っ」

完全に一つになれば、俺から考えるという余裕は消え去った。
うっすらと涙を浮かべて俺に手を伸ばしつつ、愛してる、航哉、と囁かれてしまえば、理性なんて一瞬で吹っ飛んで。

そこからは大きなキングサイズのベッドを派手に軋ませて秀人の中をじゅくじゅくにしてしまうほど突き上げた。
最初は痛みに顔をゆがめる事もあったけど、俺が前立腺を見つけた途端に、あまやかな嬌声が上がって。
競りあがってくる快感に慄く様に秀人は俺の背中に強くしがみ付いて来た。
何度も何度も俺の名前を呼んで。

だから、俺も突き上げるたびに秀人を呼んで、口付けた。

そうする度に秀人の表情がゆるりと微笑み、とろけていって。

額から流れ落ちた俺の汗が、秀人の唇の端にぽたりと落ちたのを、舌先で舐め取った秀人は、きゅう、と俺の体にしがみ付いて限界を訴えてきた。

俺はもう、とっくの昔に限界が来ていて。

その強請る言葉にこくりと頷いて、しがみ付いてくる体を強く引き上げて対面座位の姿勢になると、秀人の引き締まった腰を掴んで大きく揺さぶりを掛け、それにあわせて下から突き上げた。

「は、はぁっ!あ・・・・、あぁ、や、ダメだ、こ、や・・・・っ、オチ・・・る・・・っ!!」
「秀人ぉ・・・・・・っ!!」

お互いにしっかりとしがみ付いたまま、喘ぎすぎて掠れた声の秀人がそう言って大きく顎を仰け反らせ2人のハラの間に熱い白濁を放ったのとほぼ同時に、俺も秀人のなかに大量の精液を放出していた。

俺の腕の中で意識を混濁させている秀人の頬や瞼、耳朶に小さく口付けながら、もう一度腰を緩く揺すって最後の一滴までを中に注ぎこむ。

「・・・お前、ほんと、オットコマエになったな」

しっかりと繋がったままゆっくりと秀人の体を横たえると、やんわりと微笑んだままそう言われて。
照れくさくて視線をふい、と逸らすと、大きな手が伸びてきて俺の頬を優しく撫でてくれた。

「すげぇ、気持ちよかったぜ?航哉・・・・」

その穏やかな表情のままそんな事を言った後、秀人はすとん、と眠りに落ちてしまった。

「秀人・・・・、どうしよ、俺、幸せすぎてヘンになりそ・・・・・・」

その眠っている体から自分のものを引き抜くと、くぷり、と放った精液があふれ出してきた。
それを慌ててタオルで拭うと、2人の間に放たれた白濁も拭った。乱れた呼吸が次第に落ち着いてくると、いよいよ自分が秀人を抱いたんだ、という実感があふれ出してきて、また心臓が激しく打ち始める。

くたり、と横たわった体を抱きしめるように俺も体を横たえると、それが当たり前であるかのように、意識の無いはずの秀人が俺の胸に擦り寄ってきた。

その仕草がいとおしくてたまらなくて。

俺は、やんわりと秀人の体を、自分が今までずっとしてきてもらったように抱きしめると、まだ汗の滲むその髪にそっと頬を寄せて目を閉じた。

やっぱり、俺には秀人しかいない。そう改めて確信しながら。
 

4年前の出来事

 投稿者:PL  投稿日:2008年 1月18日(金)23時21分10秒
返信・引用 編集済
   一人で住むには広すぎる、そのマンションの使われていない物置代わりの1室の隅。まるで隠すように置かれた小ぶりのダンボール箱を見つけた。
 宅配便の送り状もそのままに、開封された形跡の無いその箱は、配達日が4年前の日付を指していた。
「4年前って・・・・、もしかして・・・」
 以前、恋人の口から聞かされた言葉を思い出す。送り状の名前を見れば、見事な達筆で『小金井行人』と記されていた。
「コイツが斗馬を囲ってたヤツなのか?」
 開封されていない箱。
 4年前の日付。
 男の名前。
 目に付かぬよう、まるで忘れたいかの様に隅に置かれた・・・この箱。

 開けて中身を確かめたい衝動と、それを見てしまうのが怖い感情が鬩ぎあってもやもやとしたものがとうとう後押しをして、ついにその封をゆっくりと引き剥がしていた。
 そして、恐る恐る開いたその箱の中から現れたのは、1枚の何も記されていないCDROMと、見たことも無いような如何わしい道具の数々。
「なっ、なんだよ、これ!」
 予想だにしていなかったものが現れ、ギョッと目を見開くと思わずパタン!と封を閉じてしまった。
「イッタイ何なんだよ、このヤローは・・・」
 ビックリして早くなる心音の中、ふと、一緒に入っていたROMが気になって、再びその箱を開くとそれを手に取った。
「何が入ってんだろ・・・・」
 そのROMの中身が何なのか、ふつふつと好奇心が沸いて来る。
 暫く自分のものではないものを勝手に見てもいいものか、と逡巡していたが、どうにも好奇心に勝てずそれを手にして立ち上がった。
 そのまま足早にリビングへと向かうと、大きな画面のTVの前に座り真後ろの壁にかけてある黒い時計を見上げる。
「あと2時間くらいか・・・」
 コノ部屋の主の帰宅予定の時間まで時間があることを確かめれば、そのROMをケースから取り出しプレイヤーにセットした。
「・・・・・。」
 妙な緊張感に苛まれ、ゴクリ、とノドを鳴らしリモコンを手にしてTVの正面のソファに浅く腰掛ける。そして、小さなボタンを押せば大きな画面一杯に砂嵐が広がった。
「ブランクディスク、じゃねぇよな。再生したし」
 暫く続いたその砂嵐を見ながら呟く。
 しかし、次の瞬間画面一杯に映ったものにドキッとして思わず停止ボタンをおしてしまった。
「・・・っ、い、まの、斗馬・・?」
 ドック、ドック、と、大きく跳ね上がる心臓を感じながら、一つ、二つ、と深呼吸をして再び再生ボタンを押した。
 すると、斗馬の顔が再び画面に映し出される。
 恐らくこれは4年前の姿。今より長い髪、幼い表情、細い首。全てが見たことのない表情でしかも、何かに怯えるようにレンズをじっと見ている。
『ゆ、きとさん、何?何・・・・?』
 白いコットンシャツにデニムという素っ気無い服装の、足元から顔までを、カメラが嘗めるように移動していく。
『は?お前に俺の名前なんざ呼んで欲しくもねぇなぁ。ヤローのクセにオヤジの愛人なんてやってるヤローにな。でもまぁ、それもこないだまで?なんだか色々貰って別れたらしいなぁ?どうやってあんなジジィタラし込んだか知らねぇけど、さぞかしいい体してんだろ?俺たちにも味見くらいさせてくれたっていいじゃん?』
 明らかに憎しみの篭った声が連ねていく言葉を聞くうちに、引き攣った笑みを浮かべていた斗馬の顔が、見る見る青白く血の気を失い恐怖にゆがんでいく。
『ちが・・・っ、俺は・・・っ』
『うるせぇ。お前の言葉なんざどうでもいいんだよ。ほら、お前ら来いよ。今日は盛大にたのしも~ぜ?』
 怯えながらも懸命に言葉を発しようとするその声を遮り、カメラを持っている男と思われる声が叫ぶと、見えない位置から数人の声と足音が近づいて来た。
『ヤッ、やめ・・・・・っ!』
 カメラが揺れて近づくと、斗馬が怯えて後ずさって逃げようとしている。ホンキで怯える人間の顔。
『どうせ逃げられねぇんだから、諦めな。ってことで、殺さないなら何したっていいぜ?』
 その言葉にあちこちから奇声とも取れる歓声が上がり、ダッ!と走り逃げ出した斗馬の腕を、走り追いかけてきた男が掴み、背後にギリリ、とねじ上げた。
『ちょ、マジウマソーなんですけど?ま、相手が悪かったと思って諦めなぁ』
 腕をねじり上げた男の明らかに興奮した声と表情。それが間近に現れ斗馬の表情を更に強張らせた。
『いっ、イヤだぁっ!離せ・・・・ッ』
 耳元で囁いたその男が、ベロッと頬を嘗めれば、クワッと目を見開いて全身で拒絶を表し、体を捩って逃げようともがく。
『るっせ!便所は黙って転がってろ!』
 全力での抵抗にイラついた様子の男が、反対の手で斗馬の柔らかそうな髪を鷲掴み、手を捻り上げていた手を離すと容赦なく殴りつけた。
 ゴッ!という鈍い音と共に髪を掴んでいた手が離され、斗馬の体が床に崩れ落ちた。
『や、イヤ・・・・だ・・・っ、やめてくれ・・・っ』
 床に伏してもなお、這いつくばるようにして逃げようとする。が、今度は別の男がその背中を思い切り踏みつけた。ドスッ、というくぐもった音と共にふぐっ!と小さく呻いた斗馬の体は床に縫い付けられ動けなくなってしまった。
『だぁから、逃げられねぇの。往生際悪いなぁ。社長にもその他諸々にも散々ヤラせたんだろ?今更じゃんなぁ?』
 その言葉を聞き周囲から大声で笑い声が起こった。その音を捉えながらカメラが回り込み斗馬の顔をUPにする。
『はい、じゃあ今から斗馬君には、8人の相手をしてもらいま~す。日替わりで俺たちが飽きるまでな。ま、飽きたら開放してヤッから、それまではせいぜい大人しくご奉仕に徹するように~』
 画面一杯に映し出された斗馬の顔は、殴られた左頬が赤く腫れ、告げられた言葉に目を見開いて絶望の色を濃くしていた。

 そこからはもう、目を覆いたくなるような画面が続いた。
 あっという間に飛び掛った3人の男が斗馬の体を裸に剝いてしまい、なおも抵抗して暴れる体に容赦なく蹴りが入る。その度にくぐもった声を発して呻き身悶えていた。しかし、その声も次第に小さくなっていった。その頃には体中に手が、舌が這い回り、何の準備も無くカメラを持っている男が、膝を立てた斗馬の足の間に入り込み、血の滲む結合部分をカメラに収めていた。
『うっわ、すっげ、その辺の女なんかよりずっげぇイイ。こりゃ、オヤジ達がハマる訳だぜ!』
 揺れながら移動したフレームの中に、虚ろな表情で口にペニスを突き込まれている様子が映る。
『こっちもすんげぇイイ。やぁらけぇ舌・・っ』
 だらしなく口を半開きにした男が斗馬の口を激しく犯す。その動きが早まってくればカメラを持つ男の動きも早さを増していき、ついに・・・・
『っしゃ、1発目、イクぜっ、っく!』
 再び結合部分が映し出されれば、小刻みながら激しく揺れる腰と、低く男が呻いた声の後にペニスが引き抜かれれば、その先から伝う白濁と血の混じった液体をひく付きながら零している小さな窄まりが収められていた。
 そして再度カメラが動けば、ぼんやりとした斗馬の顔にどろりとした白濁が大量に流れていて、口端から床へと零れ落ちていた。
『っしゃ、ジャンジャンイこか?』
 カメラの男が動いて斗馬の体が全て収まる位置に来た時、既に次の男が斗馬の足の間に入り込み腰を打ちついけていた。脱力した斗馬の体は無抵抗に揺れるだけで、残ったものたちはそれぞれ胸や唇に舌や指を這わせ弄り続けている。
 そして次の男が中で果てると、突然場面が切り変わった。
『はい、今日は4日目、とりあえず全員4・5発ずつイッたか?んで、今はオモチャに遊んでもらってる斗馬君で~す』
 軽やかな声と複数の笑い声の後、グレイの床の映されていた画面がゆっくりと動き、その冷たそうな床に転がされた斗馬の体が足元からゆっくりと映されていく。
 両足を鎖と足枷で繋がれ、白い足のあちこちには赤黒くアザが浮かび、ペニスはきつく革のベルトで戒められ、その下の袋にはローターが固定され、アナルには黒いバイブが唸りを上げ、さらに上に行けば赤く充血した片方の乳首には安全ピンが貫通させられ血を滲ませていて、上半身にも足と変わらず赤黒いアザが無数に散りばめられて、相当酷い暴行を受けたことを物語っていた。カメラが動けばアザのほかにも刃物で切りつけたような傷や、ヤケドの様な跡も見受けられた。
 首には黒い皮の首輪が巻かれ、足と同じく纏めて戒められている両手に背中で繋がっていた。唇の端は赤紫色に変色して腫れあがり、幾分長めだった茶色の柔らかそうな髪はあちこちに鋏を入れられ無残な姿を曝していた。
『ったく、ムダに抵抗しなけりゃここまでやる予定じゃなかったってのによ』
『ウソつけ、この』
 わははは、と響く笑い声の中、涙に濡れて閉じている斗馬の瞼がピクピクと痙攣し、薄く開いた唇からは、声にならない声で『ころして・・・』と小さく零れ落ちた。

「・・・・っ・・・・」
 それ以上見ることが出来なかった。
 この映像より前の話は聞いていたが、それ以上の暴行を受けていただなんて思いも寄らなかった。
 時々襲われるフラッシュバックは、恐らくこのときの記憶なんだろう、と直感すれば、居てもたっても居られなくなってプレイヤーからDVDをひったくるように取り出すと、そのまま真っ二つに割って、斗馬の目に触れないように自分のかばんの中に押し込んだ。

そして、今日は帰ってきたらただ、抱きしめてやろう、そう思った。
 

漸く;

 投稿者:田之上 亨  投稿日:2008年 1月18日(金)16時49分23秒
返信・引用
  (とりあえず書いてみましたが、どうなんだろう(汗)かなたん視点、ということですが、かなたんだったらもっとキれちゃうようなきがしますねぇ(汗)すんません;;)  

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